いつもお世話になっている輸入車販売店さんからの依頼「ちゅうこではんばいしたベンツのA
ミッション警告灯が点灯するディラーの見積もりは35万円。なんとかしてくれ」と
いつも通りの無茶な注文です!!
さっそくAUTEL診断機にかけてみると「ミッションコンピューター電源不良」との表示
この車種はオートマのオイルパンが楽勝ではずせるので、オイルを抜いてとっとと
オイルパンを外しコントロールバルブユニットも外しました。
ベンツの場合ミッションコンピューターは車体番号とミッション番号を記憶媒体に記憶しておく構造なので
中古品は使えなくしてあります。新品に車体番号をプログラムすると30万の部品代になります。なので警告灯が点灯すると50万とかの修理代金になるのが当たり前なのです。いくら車体価格が安く出ていても「掘り出し物だ!!」とか言って買ってはいけない車なのです。収入が目いっぱいの人は買ってはいけません!!
なんとかしてくれ」っていういらいなので、一応ミッションコンピュターのふたを開けて顕微鏡を使って回路を調べてみました
すると、圧力センサーからだと思うのですがミッションオイルがユニットの中に侵入しコンピュターユニットの中がオイルで充満していてその熱と圧力のせいで、コネクターから基盤につながる極細のリード線が一本外れています
「原因はこれだ!!」と確信しましたが、このリード線の半田部分は熱対策用の樹脂に覆われていて、半田付けをするのには神業が必要なのです。他の半導体を破壊するとわけが悪くなるだけなので、リード線の補修は早々に諦めました。さあどうする?ってことになったのですがなんと!!社外品でしかもVIN番号を入力して送ってくれる品物を発見したので社外品に交換することにしました
早速発注しあとは届くのを待つのみとなりました。ラッキーこの社外品、7万位でしたディラーさんで修理するより確実に安く上がりますね。心配なのはちゃんと届くのか?と正しくさどうするか?ですね。さて、どうなったでしょう?このAクラスの運命は、解体送りか、また生き返るのか?