ボルボミッションの修理を請け負うようになった最初の1台のお話し
ファーストコンタクトはミッションオイル漏れだった

今から4年ぐらい前、お得意様(個人)から、「駐車場に止めておいたらエンジンはかかるが走行不能になった、レッカーで届けるので原因を調べて欲しい」とのご依頼の電話があった
暫くすると保険会社から依頼されたレッカー屋さんが真っ赤なボルボを持ってきました
とりあえずオイルの量のチェックから始めようと思い、ジャッキアップしてアンダーカバーを外してみると、カバー自体がオイルでドロドロになっていた。
「どこからの漏れだろう」確かめるためにジャッキアップしたままエンジンを廻していると、エンジンとミッションの間から赤いオイルがボトボトと垂れ落ちて来ていた。
この車両、オイル漏れによりミッションの油圧が足りなくなり走行できなくなっているようだ。
更に詳しく見ていると、驚愕の事実を目にすることになった、、、
シリコンで埋めてある接合面

車の下から点検を続けていると、あることに気付いた。
整備士さんなら分かると思いますが、たいていの車は、ミッションとエンジンの合わせ目に幅1ミリ長さで5ミリぐらいの切り欠き(マイナスドライバーを入れて抉るのにちょうどよいあの穴)があって、ミッションとエンジンの空洞部分にオイルがたまるとその穴からオイルが外に出るようになっていますが、この車両はその穴のところがシーラーで埋まっているようでした、不信に思って細いドライバーで下からつついてみると、物凄い厚さになるほどシリコンシーラーを押し込んであることが確認できました。これだけの厚さにシーラをぶち込んであれば「オイル漏れ自体は根本治癒してなくても数日間はなんとかごまかせる」そういう状態にされていました。
オーナーさんに電話して「購入された販売店に保証でしゅうりさせるべきですよ」と進言したのですが、
「車屋で買ったのではなく、超格安だったので、某ネットオークションで落札した、補償とかない」との返事でした。
前オーナーさん又はオークション出品者は、「車を引き渡して数日間ばれなければ、代金入金させることができるぜ、あとは知らん顔しておこう」ってたくらんだのでしょうね、、、
デユアルクラッチミッションのボルボは、非常に高い確率でミッションの不調かオイル漏れの問題抱えているので、某個人オークションで買ってはいけません!!っていう車種なのです。