「朝一番、エンジンをかけるとれいきゃくすいがふそくしていますの警告灯が点灯する」という修理の依頼があったアウディA7下からのぞくと、冷却水が垂れた跡があるがエンジン上から見てもそれらしい跡が無かった
補充しても2日位でまた点灯するするので、どこかから少しずつ漏れているのに違いない
「冷却水用の漏れ発見用の蛍光材」を注入して紫外線ランプを充ててみるとスーパーチャージャーの下に冷却水の池ができていることを発見。スーパーチャージャーAssYを外してみました。簡単には外れる造りではありません
「スーパーチャージャー外せば何から漏れているかすぐわかるだろう」と舐めていましたがひと目でわかるような原因ではありませんでした。この冷却水漏れの原因は超分かりにくい意表を突いたものでした蛍光剤のおかげでたどり着けました。その世にも珍しい漏れの原因については、次回更新の続きにて。おたのしみに
顕微鏡を使って原因が判明 樹脂製パイプの割れ
スーパーチャージャーをやっとの思いで外したが、サーモハウジング等には破損はない。
「では、どこから漏れているんだ」となったがサーモハウジングからエンジンの後方に伸びているバイパスホースをよく見ると、シリンダヘッドの後方に蛍光剤の跡が確認できた。どうやらこの樹脂製のバイパスホースが怪しい
取り外してよーく観察すると、蛍光剤のおかげで髪の毛の太さもないほどのひび割れを発見。顕微鏡を使って観察すると目に見えないほどの細さの割れがあることを確認、今回の冷却水漏れはこのヒビからだったらしい
これだから暖気後にしか水漏れを起こさなかったんだと納得。冷たいときは漏れずに熱せられると樹脂のパイプが柔らかくなって
ほんのわずかなヒビが広がって水漏れを起こしていたらしい蛍光剤入れておいてこそ発見できた今回の漏れの原因、修理はやっぱり道具です。原因を究明できたこの瞬間の達成感がいつもたまらないほどうれしいご褒美です
「ついに原因が分かった」と喜びながら、さっそく部品を発注しました